書評「天上の葦」太田  愛(著)角川書店

作者の太田 愛さんは、テレビドラマ「相棒」などの脚本を手がけていて、「犯罪者」で本格的に小説デビューしたそうです。この「犯罪者」も読んだのですが、水俣病などにも通じるような企業犯罪をテーマにしています。また、「天上の葦」の主人公3人組が登場しており、今後シリーズ化されていくのでしょうか、楽しみです。

  

「天上の葦」について太田は、ダヴィンチのインタビューで「このところ急に世の中の空気が変わってきましたよね。特にメディアの世界では、政権政党から公平中立報道の要望書が出されたり、選挙前の政党に関する街頭インタビューがなくなったり。総務大臣がテレビ局に対して、電波停止を命じる可能性があると言及したこともありました。こういう状況は戦後ずっとなかったことで、確実に何か異変が起きている。これは今書かないと手遅れになるかもしれないと思いました」と語っています。

  

秘密保護法、安保関連法そして共謀罪と、強引な法制化が現政権下で続いています。しかも政権与党から修正を求める良識が失われているのが現状です。マスメディアに対しては、安倍政権や日本会議などに連なる勢力から信じられない攻撃が続いています。例えば毎日新聞の岸井成格(しげただ)記者に仕掛けられた個人攻撃など異様です。新聞の一面を使った意見広告として掲載されましたが、読売新聞や産経新聞などでは、既に社内でのブレーキが効かなくなっているのでしょう。恐ろしいことです。NHKのクローズアップ現代やテレビ朝日の報道ステーション、TBSのニュース23なども攻撃されました。

 

また、警察が大分の民主党関連の事務所に隠しカメラを仕掛けた事件やGPSを車に付けていた事件(違法)などが発覚して、社会から糾弾されていますが、時代は既に監視社会に入っているのです。ネタバレにならない程度に内容に言及します。

 

物語は、渋谷駅前スクランブル交差点で起きた、九六歳の老人正光秀雄の死から始まります。この模様はテレビで生中継されていました。当然テレビやSNSで話題は持ちきりになります。老人は、片手で空を指し亡くなったのです。この謎を探るようにある興信所(鑓水と修司)に依頼が入ります。同じ頃、停職中の警察官相馬に、復職を餌に警視庁公安部の前島から公安警察官の山波が失踪した件で、極秘捜査が命じられます。鑓水と修司、そして相馬が動き始めると、正光と山波には意外な接点が浮かび上がり、その背景には国家的な陰謀が透けてきます。

  

物語の中盤から鑓水・修司・相馬という色の濃いキャラクターたちと公安警察と駆け引きは激烈なものとなっていきます。公安は目的のためには手段を選びません。まさに共謀罪下の危惧がリアルに描かれているといえます。権力を手にしたものは、何でも出来てしまうのです。正義と常識が通じない世界です。上意下達の警察機構では、上位者の命令が絶対で、部下たちは駒として動くだけです。そこに良心など期待出来ないのです。終盤は、自分の命が尽きようとしている老人たち(彼らは戦争責任を自覚していて二度と繰り返させないと強く胸に秘めて生きてきた)の抵抗と鑓水たちが、公安警察を相手に繰り広げる闘いです。

 

小火のうちはまだどうにかなるが、大火に至ると燃え尽きるまで(破局を迎えるまで)火は消えないのです。この物語を通して語られます。

 

満州事変から敗戦に至る軍部と特高警察の暗躍を、その苦い経験から、二度と繰り返さない、繰り返させてはいけないという作者の思いが伝わります。朝日新聞のインタビューで太田は【(一般の人は)「監視されても別にやましいところはない」という感覚もあるでしょう。しかし、何が「やましい」かを決めるのは国民ではなく、かつての「治安(維持法)」と同じく国家であるということは、覚えておく必要があると思います。】と述べています。

 

「天上の葦」は、国家の意向を忖度した公安警察の犯罪を描いています。サスペンス小説ですので、主人公たちはどうにか勝つのですが、実際はそんなわけにはいきません。ここまでやるのかという公安警察の実態を一般市民はもっと知るべきだとういことを教えてくれる一冊です。(このブログは、FnetTime2017年夏号への投稿に加筆修正したものです。吉田)

 

2017年

8月

01日

書評「天井の葦」

書評「天上の葦」 太田 愛(著) 角川書店

 

作者の太田 愛さんは、テレビドラマ「相棒」などの脚本を手がけていて、「犯罪者」で本格的に小説デビューしたそうです。この「犯罪者」も読んだのですが、水俣病などにも通じるような企業犯罪をテーマにしています。また、「天上の葦」の主人公3人組が登場しており、今後シリーズ化されていくのでしょうか、楽しみです。

  

「天上の葦」について太田は、ダヴィンチのインタビューで「このところ急に世の中の空気が変わってきましたよね。特にメディアの世界では、政権政党から公平中立報道の要望書が出されたり、選挙前の政党に関する街頭インタビューがなくなったり。総務大臣がテレビ局に対して、電波停止を命じる可能性があると言及したこともありました。こういう状況は戦後ずっとなかったことで、確実に何か異変が起きている。これは今書かないと手遅れになるかもしれないと思いました」と語っています。

 

秘密保護法、安保関連法そして共謀罪と、強引な法制化が現政権下で続いています。しかも政権与党から修正を求める良識が失われているのが現状です。マスメディアに対しては、安倍政権や日本会議などに連なる勢力から信じられない攻撃が続いています。例えば毎日新聞の岸井成格(しげただ)記者に仕掛けられた個人攻撃など異様です。新聞の一面を使った意見広告として掲載されましたが、読売新聞や産経新聞などでは、既に社内でのブレーキが効かなくなっているのでしょう。恐ろしいことです。NHKのクローズアップ現代やテレビ朝日の報道ステーション、TBSのニュース23なども攻撃されました。

 

また、警察が大分の民主党関連の事務所に隠しカメラを仕掛けた事件やGPSを車に付けていた事件(違法)などが発覚して、社会から糾弾されていますが、時代は既に監視社会に入っているのです。ネタバレにならない程度に内容に言及します。

 

物語は、渋谷駅前スクランブル交差点で起きた、九六歳の老人正光秀雄の死から始まります。この模様はテレビで生中継されていました。当然テレビやSNSで話題は持ちきりになります。老人は、片手で空を指し亡くなったのです。この謎を探るようにある興信所(鑓水と修司)に依頼が入ります。同じ頃、停職中の警察官相馬に、復職を餌に警視庁公安部の前島から公安警察官の山波が失踪した件で、極秘捜査が命じられます。鑓水と修司、そして相馬が動き始めると、正光と山波には意外な接点が浮かび上がり、その背景には国家的な陰謀が透けてきます。

  

物語の中盤から鑓水・修司・相馬という色の濃いキャラクターたちと公安警察と駆け引きは激烈なものとなっていきます。公安は目的のためには手段を選びません。まさに共謀罪下の危惧がリアルに描かれているといえます。権力を手にしたものは、何でも出来てしまうのです。正義と常識が通じない世界です。上意下達の警察機構では、上位者の命令が絶対で、部下たちは駒として動くだけです。そこに良心など期待出来ないのです。終盤は、自分の命が尽きようとしている老人たち(彼らは戦争責任を自覚していて二度と繰り返させないと強く胸に秘めて生きてきた)の抵抗と鑓水たちが、公安警察を相手に繰り広げる闘いです。

 

小火のうちはまだどうにかなるが、大火に至ると燃え尽きるまで(破局を迎えるまで)火は消えないのです。この物語を通して語られます。

  

満州事変から敗戦に至る軍部と特高警察の暗躍を、その苦い経験から、二度と繰り返さない、繰り返させてはいけないという作者の思いが伝わります。朝日新聞のインタビューで太田は【(一般の人は)「監視されても別にやましいところはない」という感覚もあるでしょう。しかし、何が「やましい」かを決めるのは国民ではなく、かつての「治安(維持法)」と同じく国家であるということは、覚えておく必要があると思います。】と述べています。

 

「天上の葦」は、国家の意向を忖度した公安警察の犯罪を描いています。サスペンス小説ですので、主人公たちはどうにか勝つのですが、実際はそんなわけにはいきません。ここまでやるのかという公安警察の実態を一般市民はもっと知るべきだとういことを教えてくれる一冊です。(吉田)

 

2017年

8月

01日

鈴木悌介さんの講演を聴いて

715日(土)深谷市民文化会館小ホールにおいて、映画「日本と再生」の上映会および鈴木悌介さんの講演会と、永戸祐三さんとの対談がありました。主催は一般社団法人日本社会連帯機構熊谷北地区センターで、私たち3.11市民ネット深谷は、後援団体としてお手伝いしました。この中から、鈴木悌介さんの講演会の感想を述べたいと思います。

  

鈴木悌介さんは、鈴廣かまぼこの副社長で、小田原箱根商工会議所の会頭だそうです。経営者として脱原発と再生可能エネルギーの普及のため「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げ、代表理事として牽引しています。このような経営者がいることは頼もしいことですが、一般に広く知られているわけではありません。講演を聴いて目から鱗が落ちる思いでした。

 

まず、かまぼこの話です。私はかまぼこについて実際のところ疑っていました。あの白さや弾力について、何らかの添加物などが含まれているではないかということです。しかし含まれているのは天然塩だけだそうです。あの白さは井戸水に何回もさらすことによって出来るそうで、かまぼこは高タンパク、低脂肪、低カロリーの健康食品ということでした。

 

鈴廣は、箱根や小田原に行くと嫌になるほど目につくブランドメーカーですし、箱根駅伝のたすき渡しの場所としても馴染みがあります。国道1号線沿いに立て替えられた鈴廣の建物群を見ていると、漠然と儲かっているんだなあと思っていたのですが、なんと、東電から電気を買うのを止めたそうです。まず建物の工夫ですが、太陽光発電だけではなく、空調は井戸水を利用、照明は太陽光による集光、レストランは昔の太陽湯沸かしの仕組みなどを駆使しているのだといいます。内装材なども地元材を使用しています。それでは、足りない電気はどのように調達しているかというと、地元の湘南電力から買っているそうです。

 

そこには小田原箱根エネルギーコンソーシアムという電気の地産地消の仕組みがあります。というか、そのような仕組みを作り上げたのだと思います。まず、小田原を中心とした地元企業が出資して地域のエネルギー会社「ほうとくエネルギー」を設立、さらに多くの市民々に出資(110万円)を募り、現在1.2メガの太陽光発電所が稼働しています。この電力は東電には売らないで、同じく設立した湘南電力に売ります。この電力会社には、湘南ベルマーレなども出資していて地域活動などに力を入れているそうです。地元、地域が一体となって、地域経済も活性化させる仕組みを作り上げてきたということです。

  

こんな仕組みが埼玉県北部でも出来ないものだろかと思います。まず、地域発電会社と地域電力会社を設立します。地域電力会社は一般の太陽発電も買い電気の販売をします。この電力会社から地元企業や一般家庭が電気を買い電気の地産地消を実現します。新たな事業の創設ですから地元の雇用や経済が活性化します。地元企業や一般家庭は地域電力会社から電気を買うことでコスト削減になります。この電気代の中に地域文化活性化事業費を含めた構成にすると、地域文化の活性化に繋がります。鍵は電気の需要と供給のバランスと安定供給です。小田原で出来て深谷で出来ないことは無いと思った次第です。(吉田)

2017年

3月

22日

映画「太陽の蓋」を見て

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2016年

5月

23日

オリンピックと汚染水

安倍首相のアンダーコントロール発言、オリンピック招致での有名なフレーズだが、奇異に思った人も多いに違いない。今、このなぞを解いてくれる疑惑が浮上している。「スポーツと金」の問題がより大きいのだが、脱原発派の私たちとしても看過できない。
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このところ反社勢力排除で劣勢になっているその筋の方々。昔はみかじめ料なる金員を徴収して、いざというときに面倒を見ることで、裏の顔役として多くの町に君臨していた。旦那衆は必要悪と思いつつも利用していた。いざこざの成果報酬は結構な額に上り、その筋の方々も羽振りが良かった。

あるとき、大きな工事を巡り劣勢に立たされているとわかった大店が、ダーティーな実力者に、とある便利屋を通じて、背に腹は代えられないとばかりに大金を使いお願いした。その甲斐あって工事を勝ち取ることができた。めでたしめでたし、一件落着。ところが、とんだところから横やりが入った。その実力者は、別件で不正な入札の口止め工作をしていたことがバレてしまい、他国のお奉行様がこっちの工事まで捜査を始めた。賄賂だと追及された大店は、正当な約定に基づく成功報酬だと白を切っている。
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なんか、こんな構図が浮かび上がる。

2013年9月ブエノスアイレスで、わが安倍首相は、「福島の状況はコントロールされおり、安全だ」と世界に向かって大嘘をついた。私は、なんでことさら福島のことを持ち出したのか不思議に思っていた。今回、オリンピック招致委員会が2億3千万円といわれる大金をブラック・タイディングス社(ペーパーカンパニー)に支払っていたことが、国会で明らかになって納得した次第である。ちなみに「タイディングス」はヒンドゥー語で、資金洗浄の意味とか。「黒い資金洗浄」しゃれにもならない。

 

オリンピックの開催に大きな影響力を持つ国際陸連、直前に開催された世界陸上モスクワ大会は、マドリード、イスタンブール、東京の招致活動が佳境に入った大会でもあったと思う。その時まで、東京開催は劣勢だったという。理由は、福島の原発事故と汚染水の問題だった。そう、このときまで国際的には、福島原発事故でオリンピックの東京開催には黄色信号が付いていたのだ。このことを指摘した日本のマスコミはあまりなかった気がする。これを挽回すべく大金を使った先が、国際陸連を長年牛耳っていた、セネガルのディアク親子というわけだ。なんせ彼に頼めばアフリカ票は手に入る。そして、わが安倍首相のアンダーコントロール発言となったわけである。

 

国際陸連元会長のラミン・ディアクは、2020年のオリンピックが東京に決まった後に退任したが、ロシア陸連によるドーピングを見逃し工作て賄賂を受け取っていたとされ、汚職と資金洗浄の疑いで逮捕された。息子のパパ・マサタ・ディアクは、インターポールが指名手配している。

 

では何故招致委員会のコンサルタント料にフランス当局が目を付けたのか。女子マラソンのリリア・ジョブホアに係るドーピングもみ消し口座が同じだったからだ。この口座の主がシンガポール人のイアン・タン氏(パパ・マサタ・ディアクと関係の深い)であった。すでの招致委員会から支払われた9,500万円がブランドの高級時計に化け賄賂として使われたとの指摘もある。このイアン・タン氏はスイスのAMSという企業に雇われている。このAMSの前身ともいえるのがISLというコンサルタント会社だ。スポーツイベントは金になると、アディダスと電通が作った会社だ。この会社は倒産して電通は身を引いたとされているが、「ブラック・タイディングス社」を推薦して招致委員会にお墨付きを与えたのは電通だ。ISLの流れをくむAMSに雇われているコンサルタントである。

 

JOCの幹部が民進党の追及に「裏金」でないと泣いて訴えたというが、限りなく黒に近いグレイであるのは間違いない。2億円を超す大金、どんな先かは知らないが電通が立派な会社といったので支払った。電通がいうので問題ない。子ども騙しも甚だしい。

 

①世界に向けて大嘘をついた安倍首相のアンダーコントロール発言
②費用をかけないオリンピックが売りだったが、コンペで当選した競技場の建築費がめちゃくちゃ高く、世論に押されやり直しとなった。当然ザハ・ハディド氏へは高額な違約金が支払われた?
③疑惑のエンブレム問題でやり直し、費用はどうなっている?
④新しい競技場に聖火台がない
⑤東京オリンピックは買収だったのではないかという疑惑?
⑥安上がりが売りだったはずだが、仮設会場の整備費や既存施設の改修費が、招致段階の723億円から約4倍の3000億円に、これって詐欺じゃん!

 

都知事は、猪瀬から舛添の黄金リレーだし、オリンピックは返上して、もう少しまともな国になろうよ。そして、その費用を、もっとまともなことに使おうよ。

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2015年

9月

02日

8.30活動報告[雨にも負けず安倍にも負けず]

3.11市民ネット深谷の活動といささか離れるのですが、私たちは「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万・全国100万人大行動」に参加しました。安倍政権が進める原発再稼働と、大多数の憲法学者が違憲だという戦争法案を成立させる目論見は、同根と思います。数々の世論調査が示していますが、多くの人たちは、この二つの暴走に対して反対や危惧を表明しています。今まで通り戦争をしない国でいられるのか、それとも戦争をする国にしてしまうのかの瀬戸際です。そんな思いから国会に向かいました。

深谷駅北口スタンディング

 国会行動に参加するにあたり、私たちは11時から深谷駅北口で戦争法案廃案スタンディングを行いました。直近になってツイッターやフェイスブックで案内したのですが、[雨にも負けず安倍にも負けず]17名の市民が集まってくれました。


国会行動

 当日都合のつくメンバー10人が、1150分の電車で東京に向かいました。スタンディングの流れでの移動でしたので、プラカードは持ったままです。乗客にも少しはアピールできたと思います。

 現地では混むことが予想されたので、東京駅でトイレタイムにしました。迷子にならないように目印として、「NO NUKES & WAR IS OVER」のプラカードを持っていたので、何人もの人から声をかけられました。「国会にはどう行くんですか?」中には途中までついてきた人もいました。私たちは、この日の成功を確信した次第です。


 地下鉄の霞ヶ関駅では日比谷公園出口へと進んだのですが、なんと階段が渋滞しています。日比谷公園の西幸門前交差点にある噴水広場で簡単な昼食を取りました。既にここでも抗議行動が始まっています。辺野古移設に反対する沖縄の人たちが、歌やスピーチで抗議してそれを多くの人たちが聴いています。


 今回、初めて参加した人もいたので経産省前テントを案内して国会に向かうことにしました。テント前では希望の牧場の吉澤さんと記念写真を撮っている人が何人かいて目につきます。交差点の反対側外務省の角でも抗議のスピーチが行われています。国会前は既に一杯とか聞こえてきます。そんなわけで、警官の規制をかいくぐりながら国会前公園の東側の歩道を北に向かいました。そうすると、なんと驚くべきことに国会前通りは開放されています。正確には決壊した、させたということでしょう。皇居のお堀の方にも人が見えます。そしてまず飛び込んできたのが創価学会の有志による公明党批判の街宣活動です。3色旗のもと戦争法案廃案をスピーチしています。少し先、
国会前の南庭園入り口付近に出ると、戦争反対を叫び続けている車からは人の密集度が高く子ども連れでもありましたので、前には簡単には進めなくなりました。しばらくその場所でコールしていたのですが、近くの太鼓の音がうるさく、私は歩道側から前の方に行ってみました。本当に様々な人たちが抗議しています。何人ぐらいいるでしょう。歩道も人で溢れかえっています。色とりどりのプラカード、老若男女、たくさんの白黒バルーンで浮かせたひときわ大きな「安倍やめろ」の垂れ幕が目を引きます。あちこちでアピールやシュプレヒコールが続いています。誰かがお祭りのようだといいましたが、「戦争法案廃案!ア・ベ・ハ・ヤ・メ・ロ」と同じ目的で参集してきた人々の熱気はすごく、この一帯が解放区になったようです。

私たちは、公園内に移動してしばし休憩です。園内も大勢の人たちがいて、今までなかったなあなんて感慨にふけりながらも、メインステージのスピーチを聴きに、国会正門方向に進むと、ここも人でごった返しています。ちょうどSEALDsの奥田さんのスピーチです。簡潔で分かりやすく、しかも若者らしい内容です。そして小気味よいコールが続きます。「どうでもいいなら総理は辞めろ!」「民主主義ってなんだ!」「これだ!」その奥田さんが、特別ゲストの坂本龍一さんを紹介すると「おお~」と歓声が上がりました。大変な盛り上がようです。遠くにいる私たちには、あまり聞き取れません。なにげに公園の柵の外に目をやると、国会に平行している道路も人が歩いています。そんなわけで、国会を一周することにしました。(子どもたちも大丈夫ということで)


公園を西門から出て清志郎通りを国会正門に向かいます。正門近くまで進むとやはり人が道路にあふれています。しかし警察の規制が行われていて排除し始めています。私たちは国会側に渡りグミ坂の方面に進むと、意外に簡単に一周できる感じがしました。反原連の抗議で有名なグミ坂歩道も大勢の人が抗議しています。そのまま国会側の歩道を進み首相官邸前の交差点を右折、この辺は閑散としていましたが、衆議院にはトイレを使う人でしょか、何人かが入って行きました。警官の誘導で更に進むと、衆議院そして参議院の議員会館前の歩道もたくさんの人たちが抗議していました。日枝神社方面へ下った辺りまで抗議の人がいます。今までこんな光景を見たことがありません。更に国会側歩道を進み永田町駅の交差点(国会図書館前交差点)まで行くと、そこから先には進めませんでした。しばし眺めていると、自民党本部の方まで人がいます。誘導通りに進むと最高裁判所方面と遠回りになるので、人波に逆らって国会図書館方面に向かいました。途中休憩を取り、憲政記念館前の信号を渡るとき三宅坂方面に目をやると、たくさんの人たちが内堀通り方面に歩いています。今日のデモの巨大さが分かるというものです。


どうにか憲政記念館までたどり着き、ほっと一息、最後は国会前通りに移動して全員で国会議事堂をバックに記念写真。まだまだ抗議は続いていますが、私たちはこの辺で[雨にも負けず安倍にも負けず]この日の抗議行動を終了にして、霞ヶ関駅に向かいました。日比谷公園の霞門方面からは抗議の声が止みません。日比谷公園、霞ヶ関官庁街、国会前通り、歩道、東西の公園内、グミ坂、国会裏と、私の感覚では主催者発表の12万人は妥当な人数と思いました。


実際に参加していると、見えないことの方が多く、後日、アップされている映像で確認しました。日比谷公園の霞門辺りなども想像以上の人たちが抗議していました。また、メインステージでは、政治家、学者、作家、弁護士、宗教者、映画監督、評論家、そしてSEALDsなど、バランス良く皆さん力のこもったスピーチが繰り広げられていました。飛び入りだったのか坂本龍一さんの登壇は盛り上がっていました。それから、私たちのグループSさんも関係していてこっちには合流できなかったのですが、自由の森学園有志(約200名)の歌による抗議には感動しました。「民衆の歌」などを堂々と歌っている映像は、既に何万回も再生されているようです。たいしたものです。


私たちは、子どもたちの未来をアベに委ねるわけにはいかないのです。なんせ憲法の解釈をねじ曲げて、何が何でも戦争法案を通すことが、アメリカへの約束なのでしょう。だから厚顔無恥にも突き進んでいるのだと思います。管官房長官は「誤解している」と言ったそうですが、誤解しているのはどちらなのでしょうか、SEALDsの奥田さんのスピーチではないですが、国民が法律を破れば逮捕されます。政治家が憲法破ればクーデターでしょう。そうなんです、安倍政権が進める戦争法案は、クーデターなみの暴挙なのです。(仁)

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2015年

8月

03日

川内原発の再稼働を許すな!

再稼働反対スタンディングに集まろう!

日にち:8月8日(土)

時 間:17:00~18:00

場 所:深谷駅北口

主 催:3.11市民ネット深谷



九州電力は、8月10日にも川内原発を再稼働させようとしています。現在、日本の原発はすべて止まっていますが、電気は足りています。コストが安いというまやかしもバレてしまいました。
核のゴミの最終処分は確立されていません。いわゆるトイレのないマンションです。
それでも何故、川内原発を再稼働させようとしているのでしょうか?
答えは簡単、利権でしょう、「金」です。
九州電力は、再稼働の先鞭をつけろという役割を課せられたのでしょう。
誰に?
小出先生曰くの「原子力マフィア」です。
原子力規制委員会は、新規制基準に適合しているとしましたが、「安全」だなんて言ってませんし、言えないとしています。
ところが、原子力マフィアの面々は、新規制基準に適合したのだから「安全」と、詐欺師的騙しのテクニックで何が何でも再稼働しようとしています。
そもそも、新規制基準は再稼働の前提に立っていますので、臭いものに蓋をしたままの再稼働基準なのです。

●基準地震動のまやかし
 どのくらいの地震を想定するのか?建物構造の基本になる部分です。これを川内原発は620ガルと決めています。2008年の「岩手・宮城内陸地震」で、4,022ガルを記録しています。川内原発が想定した実に6.5倍の揺れを観測しているのです。これを地域的特性で過小見積もりしています。

●火山の破局的噴火
 川内原発の周りは日本でも有数の火山地帯です。桜島は毎日噴火していますし、口之永良部島の噴火は記憶に新しいものです。ところが、火山学者の多くは火山の破局的噴火(カルデラ噴火)を心配しています。この地域では、過去に何回も起きているのです。これに川内原発が巻き込まれたらどうなるでしょうか?噴火により火山灰が降り積もり電気の供給ができなくなったら、原子力発電所は暴走してしまうのです。福島で経験済みです。

●避難計画もできてない
 もしもの時、周辺住民の避難が必要になります。これは規制委員会の対象外ということで、地方自治体に委ねられていますが、まったくお粗末で福島の教訓は活かされたいません。


地震の想定をまとも考えたら
火山の破局的噴火をまともに考えたら
避難計画をまともに考えたら
川内原発の再稼働は不可能なのです。


子どもに未来に責任のある私たちは、川内原発再稼働に反対します。

 ※プラカードの用意はあります。深谷駅北口で「川内原発」再稼働反対のプラカードを掲げよう!


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2015年

5月

14日

こっちの水苦いぞ

沢田研二は本物だ、応援しよう!

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2015年

2月

16日

井戸の茶碗

原子力規制委員会は2月12日、高浜原発3、4号機について、新規制基準を満たすと認める「審査書」を決定し、関西電力の申請を許可しました。川内原発に続く再稼働への突破口としたいのでしょう。つくづく思うのですが、原子力発電所の再稼働に向けて蠢く人たち(原子力ムラの面々)には、人間としての良心があるのでしょうか。原子力規制委員会は、もしもの時の責任は誰も取らない仕掛けを担保する機関でしょう。もしかしたら、彼らには良心という言葉がないのかも知れません。


ところで、今回はいささか趣旨を変えて落語を紹介します。このホームページやFnetTimeの読者であり、私たちの活動を応援してくれていたTさんが急逝しました。彼の影響で、最近は彼の代わりに落語を聴く機会が増えました。亡くなる4日前も、仕事を終えてそそくさと落語を聴きに水天宮まで行きました。お目当ては春風亭一之輔の「井戸の茶碗」です。一之輔は、年が明けてもまったくいいことがないとぼやいていましたが、人間の良心をどこかに忘れてきちゃった人ばかりが政治を繰り広げている昨今、せめて古典落語の醍醐味を届けたいと思います。Tさんの追悼です。お付き合いください。


井戸の茶碗(あらすじ)

屑屋の清兵衛は正直者で通っています。この日も「屑~い、お払~い」と流し歩いていると、身なりは良くないが品のある娘に声をかけられます。ついて裏長屋へ行くと、父親の千代田卜斎から、屑の他に仏像を200文で引き取ってもらいたいと頼まれます。清兵衛は、目利きに自信がないと断るのですが、昼は近所の子どもたちを集め素読の指南をし、夜は売卜(占い)をしているが、病気の薬代など金が足りないので、どうしても引き取ってもらいたいと懇願されてしまいます。結局、清兵衛は200文で引き取り、それ以上で売れた場合は、儲けを折半したいと自分を納得させます。


その仏像を籠に入れ、「屑~い、お払~い」と流し歩いていると、細川屋敷の長屋下を通りかかったところで、高木佐久左衛門という侍に声をかけられます。「カラカラと音がするから、腹籠(ごも)りの仏像ということで、縁起が良い」と、その仏像が300文で売れました。


佐久左衛門は、汚れを取ろうと仏像を磨いていると、台座の下の紙が破れ、中から小判が50両出てきました。中間は喜びますが、佐久左衛門は「仏像は買ったが、中の50両まで買った覚えはない。仏像を売るくらいであるからよっぽどのことであろうと、元の持ち主に返したい」と言います。しかし持ち主が分からないため、この仏像を売った屑屋を探すことなります。


そのうちに屑屋達の間で、佐久左衛門が屑屋の顔を改めていることが話題になり、おそらく「父親の敵捜し」ではないかとか好き勝手な噂が語られるようになります。そこへ清兵衛が現れて、仏像を売ったことを話すと、「仏像を磨いていたら首が折れてしまった。縁起でもない、これを身共に売った屑屋も同じ目に遭わせてやる」と、おまえを捜しているんじゃないかと脅されてしまいます。

清兵衛は、細川屋敷の長屋下は静かに通ろうと気をつけるのですが、商売癖でつい「屑~い、お払~い」と声を出してしまい捕まってしまいます。首を切られるかと怯えた清兵衛でしたが、佐久左衛門から理由を聞き、卜斎の元へ50両を持っていくことになります。


ところが卜斎は50両を前にして、仏像は売ってしまったのだから、私のものではないと、受け取りません。清兵衛は、「この50両があれば、お嬢様にもっとよい着物を着させることもできる」と説得を試みますが、刀に代えても受け取らないと突っ返されてしまいます。


清兵衛は佐久左衛門のところに50両を持って帰りますが、こちらでも受け取るわけにはいかないと突っ返され、困り果ててしまいます。そこに裏長屋の家主が仲介役に入り、「千代田様へ20両、高木様へ20両、苦労した清兵衛へ10両でどうだろう」と提案します。しかし、卜斎はこれを断り受け取りません。そこで、「20両の形に何か高木様へ渡したらどうだろうか」という提案をします。卜齋は仕方なく毎日使っていた茶碗を渡し20両受け取ることにしました。


この話が細川の殿様に聞こえることとなり、その茶碗を見てみたいとなります。佐久左衛門は、汚いままでは良くないと思い、一生懸命茶碗を磨き、細川の殿様に差し出しました。すると、側に仕えていた目利きが「井戸の茶碗」という逸品だと言い出します。殿様はその茶碗を300両で買い上げることになります。


佐久左衛門は300両を前にして、もらうべき金ではないと困ってしまいます。「このまま千代田様へ返しても絶対に受け取らないであろうから、半分の150両を届けて欲しい」と清兵衛に頼みます。しかし清兵衛は「50両で斬られかかったのだから、150両も持っていったら大砲で撃たれてしまう」と断りますが、佐久左衛門に切願され、しぶしぶ卜齋に150両を持って行きます。卜齋はまたも受け取るわけにはいかないと断わりますが、困り果てた清兵衛を見て、「今までのいきさつで高木様がどのような方かはよく分かっている。娘は貧しくとも女一通りの事は仕込んである。この娘を嫁にめとって下さるのであれば、支度金として受け取る」と言います。
清兵衛は、佐久左衛門に経緯を伝えると、千代田氏の娘であればまずまちがいはないだろうと、嫁にもらうことを決めます。そこで清兵衛が、「今は裏長屋で粗末ななりをしているが、こちらへ連れてきて一生懸命磨けば、見違えるようにおなりですよ」と助言します。


落ちは、「いや、磨くのはよそう、また小判が出るといけない」

この落語、主役の3名である屑屋の清兵衛、浪人の千代田卜齋、細川家の家来である高木佐久左衛門、みんな善人です。人間としての良心を持っている人たちなんです。決してこじつけではないのですが、原子力ムラの面々に聴かせてあげたい落語です。

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2015年

1月

06日

東京ブラックアウト

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今年もよろしくお願いします。

311市民ネット深谷は、今年も地域に根ざし、地域から脱原発の声を上げ続けます。

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「東京ブラックアウト」若杉 冽(講談社) 


福島第一原子力発電所の事故に伴う大規模な放射能汚染により、未だに15万人あまりの人たちが避難しています。放射能汚染については、福島だけの問題ではなく、広く関東平野も汚染され、あちこちにホットスポットが出現しています。このような状態のまま年が明け、4年が経とうとしています。


本書は「原発ホワイトアウト」の続編ですが、フクシマで覚醒できなかった日本人への警告書と言えるでしょう。秩父人のダニーさんではないですが、「覚醒せよ日本人!」と叫びたくなります。


巻頭に、旧西ドイツ大統領ワイツゼッカーの「過去に目を閉ざす者は、現在に対しても盲目となる」との有名な言葉が記されています。今の日本の政治風景やマスメディア、電力業界などは、まさに盲目的に再稼働に突き進んでいます。そこには、フクシマの反省もなく、電力の安定供給でも、電力コストの低減化でもないことは明らかです。本書曰くの「電力モンスターシステム」による錬金術と、そこから編み出される潤沢な資金をバックにした政治の私物化にあります。中央のキャリア官僚は、出世と権益確保にあけくれ、行政は彼らの論理でしか仕事をしません。


作者はキャリア官僚だそうです。私もこの世界には若干接触がありまして、彼らの思考方法や政治的な動きはよく分かります。しかし、中には市民目線で仕事をしている官僚もいなくはないのですが、本書に登場する役人たちは酷いですね。原発行政を進めている人たちは、このような者たちなのでしょう。絶望的になります。


内容に若干触れますと、原因と結末の想像力は稚拙な感じは否めないのですが、柏崎刈羽原発が爆発してしまい、高濃度の放射性プルームは関東地方を襲い、群馬、埼玉、東京と人が住めなくなってしまいます。フクシマの汚染の比でない高濃度汚染が、何の前触れもなく襲ってくるのです。停電により情報が届かない人たち、子どもたちは被ばくしてしまいます。


印象的なシーンがあります。


北風で有名な群馬県高崎市では、幼い兄妹が久々の雪に歓声を上げていた。

「お兄ちゃん、雪が降ってきたよ!」

「本当だ、テレビもまだ点かないし、ゲームの電源も切れているから、庭で遊ぼうよ」

「雪だるまつくろう、雪だるま」

(略)

その両親が留守のあいだ、子ども二人は、庭で思う存分に遊んでいる。

「今日の雪はずいぶんと黒っぽいね、お兄ちゃん」

「そうだね、ちょっと黒砂糖みたいな色だね」

「ちょっと舐めてみようか、もしかしたら甘いかも・・・・・」

「うん」

兄と妹は口に雪を入れた。しかし、予想に反して、金属と酸の入り混じった味がする。

「・・・・おいしくないね」

ペッ、ペッ、と二人はすぐに吐き出した。

(略)

数時間後、黒い雪だるまが完成する頃に、急性放射性障害で毛髪が抜け始めることを、この二人はまだ知らない。両親が帰宅するときには、子どもの髪の毛は、ほとんど抜けてしまっているだろう。(第9章 黒い雪の一部を引用)


政治家、高級官僚、電力業界幹部たちの家族は、すでに海外に避難しています。国の機関や大企業は東京から関西に、そして天皇も皇居から京都御所に避難します。そんな事態になっても、電力業界や既得権益の権化となった政治家、官僚たちは、発送電分離を阻止すべく暗躍します。


作者は、最後の最後に天皇に期待しますが、そうはうまくいきません。これは山本太郎の園遊会の手紙(直訴)からきているのですが、この電力モンスターシステムには、天皇も太刀打ちできません。


最後にこんな一文があります。

家が朽ちてもシロアリは生き残る。日本が放射能汚染にまみれても、電力マネーに群がる政治家や官僚は生き残る・・・・・。


そして、今上天皇への請願の送付先が書かれています。今や天皇がリベラルに見える時代です。最後の拠り所が天皇とはと思うのですが、作者は、それだけ現状への絶望感、閉塞感が強いのでしょう。


本書に書かれた内容は、誰しも想像力を働かせれば分かることです。一人でも多くの人たちに読んでもらいたい一冊です。(仁)

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2017年

8月

01日

書評「天井の葦」

書評「天上の葦」 太田 愛(著) 角川書店

 

作者の太田 愛さんは、テレビドラマ「相棒」などの脚本を手がけていて、「犯罪者」で本格的に小説デビューしたそうです。この「犯罪者」も読んだのですが、水俣病などにも通じるような企業犯罪をテーマにしています。また、「天上の葦」の主人公3人組が登場しており、今後シリーズ化されていくのでしょうか、楽しみです。

  

「天上の葦」について太田は、ダヴィンチのインタビューで「このところ急に世の中の空気が変わってきましたよね。特にメディアの世界では、政権政党から公平中立報道の要望書が出されたり、選挙前の政党に関する街頭インタビューがなくなったり。総務大臣がテレビ局に対して、電波停止を命じる可能性があると言及したこともありました。こういう状況は戦後ずっとなかったことで、確実に何か異変が起きている。これは今書かないと手遅れになるかもしれないと思いました」と語っています。

 

秘密保護法、安保関連法そして共謀罪と、強引な法制化が現政権下で続いています。しかも政権与党から修正を求める良識が失われているのが現状です。マスメディアに対しては、安倍政権や日本会議などに連なる勢力から信じられない攻撃が続いています。例えば毎日新聞の岸井成格(しげただ)記者に仕掛けられた個人攻撃など異様です。新聞の一面を使った意見広告として掲載されましたが、読売新聞や産経新聞などでは、既に社内でのブレーキが効かなくなっているのでしょう。恐ろしいことです。NHKのクローズアップ現代やテレビ朝日の報道ステーション、TBSのニュース23なども攻撃されました。

 

また、警察が大分の民主党関連の事務所に隠しカメラを仕掛けた事件やGPSを車に付けていた事件(違法)などが発覚して、社会から糾弾されていますが、時代は既に監視社会に入っているのです。ネタバレにならない程度に内容に言及します。

 

物語は、渋谷駅前スクランブル交差点で起きた、九六歳の老人正光秀雄の死から始まります。この模様はテレビで生中継されていました。当然テレビやSNSで話題は持ちきりになります。老人は、片手で空を指し亡くなったのです。この謎を探るようにある興信所(鑓水と修司)に依頼が入ります。同じ頃、停職中の警察官相馬に、復職を餌に警視庁公安部の前島から公安警察官の山波が失踪した件で、極秘捜査が命じられます。鑓水と修司、そして相馬が動き始めると、正光と山波には意外な接点が浮かび上がり、その背景には国家的な陰謀が透けてきます。

  

物語の中盤から鑓水・修司・相馬という色の濃いキャラクターたちと公安警察と駆け引きは激烈なものとなっていきます。公安は目的のためには手段を選びません。まさに共謀罪下の危惧がリアルに描かれているといえます。権力を手にしたものは、何でも出来てしまうのです。正義と常識が通じない世界です。上意下達の警察機構では、上位者の命令が絶対で、部下たちは駒として動くだけです。そこに良心など期待出来ないのです。終盤は、自分の命が尽きようとしている老人たち(彼らは戦争責任を自覚していて二度と繰り返させないと強く胸に秘めて生きてきた)の抵抗と鑓水たちが、公安警察を相手に繰り広げる闘いです。

 

小火のうちはまだどうにかなるが、大火に至ると燃え尽きるまで(破局を迎えるまで)火は消えないのです。この物語を通して語られます。

  

満州事変から敗戦に至る軍部と特高警察の暗躍を、その苦い経験から、二度と繰り返さない、繰り返させてはいけないという作者の思いが伝わります。朝日新聞のインタビューで太田は【(一般の人は)「監視されても別にやましいところはない」という感覚もあるでしょう。しかし、何が「やましい」かを決めるのは国民ではなく、かつての「治安(維持法)」と同じく国家であるということは、覚えておく必要があると思います。】と述べています。

 

「天上の葦」は、国家の意向を忖度した公安警察の犯罪を描いています。サスペンス小説ですので、主人公たちはどうにか勝つのですが、実際はそんなわけにはいきません。ここまでやるのかという公安警察の実態を一般市民はもっと知るべきだとういことを教えてくれる一冊です。(吉田)

 

2017年

8月

01日

鈴木悌介さんの講演を聴いて

715日(土)深谷市民文化会館小ホールにおいて、映画「日本と再生」の上映会および鈴木悌介さんの講演会と、永戸祐三さんとの対談がありました。主催は一般社団法人日本社会連帯機構熊谷北地区センターで、私たち3.11市民ネット深谷は、後援団体としてお手伝いしました。この中から、鈴木悌介さんの講演会の感想を述べたいと思います。

  

鈴木悌介さんは、鈴廣かまぼこの副社長で、小田原箱根商工会議所の会頭だそうです。経営者として脱原発と再生可能エネルギーの普及のため「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げ、代表理事として牽引しています。このような経営者がいることは頼もしいことですが、一般に広く知られているわけではありません。講演を聴いて目から鱗が落ちる思いでした。

 

まず、かまぼこの話です。私はかまぼこについて実際のところ疑っていました。あの白さや弾力について、何らかの添加物などが含まれているではないかということです。しかし含まれているのは天然塩だけだそうです。あの白さは井戸水に何回もさらすことによって出来るそうで、かまぼこは高タンパク、低脂肪、低カロリーの健康食品ということでした。

 

鈴廣は、箱根や小田原に行くと嫌になるほど目につくブランドメーカーですし、箱根駅伝のたすき渡しの場所としても馴染みがあります。国道1号線沿いに立て替えられた鈴廣の建物群を見ていると、漠然と儲かっているんだなあと思っていたのですが、なんと、東電から電気を買うのを止めたそうです。まず建物の工夫ですが、太陽光発電だけではなく、空調は井戸水を利用、照明は太陽光による集光、レストランは昔の太陽湯沸かしの仕組みなどを駆使しているのだといいます。内装材なども地元材を使用しています。それでは、足りない電気はどのように調達しているかというと、地元の湘南電力から買っているそうです。

 

そこには小田原箱根エネルギーコンソーシアムという電気の地産地消の仕組みがあります。というか、そのような仕組みを作り上げたのだと思います。まず、小田原を中心とした地元企業が出資して地域のエネルギー会社「ほうとくエネルギー」を設立、さらに多くの市民々に出資(110万円)を募り、現在1.2メガの太陽光発電所が稼働しています。この電力は東電には売らないで、同じく設立した湘南電力に売ります。この電力会社には、湘南ベルマーレなども出資していて地域活動などに力を入れているそうです。地元、地域が一体となって、地域経済も活性化させる仕組みを作り上げてきたということです。

  

こんな仕組みが埼玉県北部でも出来ないものだろかと思います。まず、地域発電会社と地域電力会社を設立します。地域電力会社は一般の太陽発電も買い電気の販売をします。この電力会社から地元企業や一般家庭が電気を買い電気の地産地消を実現します。新たな事業の創設ですから地元の雇用や経済が活性化します。地元企業や一般家庭は地域電力会社から電気を買うことでコスト削減になります。この電気代の中に地域文化活性化事業費を含めた構成にすると、地域文化の活性化に繋がります。鍵は電気の需要と供給のバランスと安定供給です。小田原で出来て深谷で出来ないことは無いと思った次第です。(吉田)

2017年

3月

22日

映画「太陽の蓋」を見て

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2016年

5月

23日

オリンピックと汚染水

安倍首相のアンダーコントロール発言、オリンピック招致での有名なフレーズだが、奇異に思った人も多いに違いない。今、このなぞを解いてくれる疑惑が浮上している。「スポーツと金」の問題がより大きいのだが、脱原発派の私たちとしても看過できない。
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このところ反社勢力排除で劣勢になっているその筋の方々。昔はみかじめ料なる金員を徴収して、いざというときに面倒を見ることで、裏の顔役として多くの町に君臨していた。旦那衆は必要悪と思いつつも利用していた。いざこざの成果報酬は結構な額に上り、その筋の方々も羽振りが良かった。

あるとき、大きな工事を巡り劣勢に立たされているとわかった大店が、ダーティーな実力者に、とある便利屋を通じて、背に腹は代えられないとばかりに大金を使いお願いした。その甲斐あって工事を勝ち取ることができた。めでたしめでたし、一件落着。ところが、とんだところから横やりが入った。その実力者は、別件で不正な入札の口止め工作をしていたことがバレてしまい、他国のお奉行様がこっちの工事まで捜査を始めた。賄賂だと追及された大店は、正当な約定に基づく成功報酬だと白を切っている。
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なんか、こんな構図が浮かび上がる。

2013年9月ブエノスアイレスで、わが安倍首相は、「福島の状況はコントロールされおり、安全だ」と世界に向かって大嘘をついた。私は、なんでことさら福島のことを持ち出したのか不思議に思っていた。今回、オリンピック招致委員会が2億3千万円といわれる大金をブラック・タイディングス社(ペーパーカンパニー)に支払っていたことが、国会で明らかになって納得した次第である。ちなみに「タイディングス」はヒンドゥー語で、資金洗浄の意味とか。「黒い資金洗浄」しゃれにもならない。

 

オリンピックの開催に大きな影響力を持つ国際陸連、直前に開催された世界陸上モスクワ大会は、マドリード、イスタンブール、東京の招致活動が佳境に入った大会でもあったと思う。その時まで、東京開催は劣勢だったという。理由は、福島の原発事故と汚染水の問題だった。そう、このときまで国際的には、福島原発事故でオリンピックの東京開催には黄色信号が付いていたのだ。このことを指摘した日本のマスコミはあまりなかった気がする。これを挽回すべく大金を使った先が、国際陸連を長年牛耳っていた、セネガルのディアク親子というわけだ。なんせ彼に頼めばアフリカ票は手に入る。そして、わが安倍首相のアンダーコントロール発言となったわけである。

 

国際陸連元会長のラミン・ディアクは、2020年のオリンピックが東京に決まった後に退任したが、ロシア陸連によるドーピングを見逃し工作て賄賂を受け取っていたとされ、汚職と資金洗浄の疑いで逮捕された。息子のパパ・マサタ・ディアクは、インターポールが指名手配している。

 

では何故招致委員会のコンサルタント料にフランス当局が目を付けたのか。女子マラソンのリリア・ジョブホアに係るドーピングもみ消し口座が同じだったからだ。この口座の主がシンガポール人のイアン・タン氏(パパ・マサタ・ディアクと関係の深い)であった。すでの招致委員会から支払われた9,500万円がブランドの高級時計に化け賄賂として使われたとの指摘もある。このイアン・タン氏はスイスのAMSという企業に雇われている。このAMSの前身ともいえるのがISLというコンサルタント会社だ。スポーツイベントは金になると、アディダスと電通が作った会社だ。この会社は倒産して電通は身を引いたとされているが、「ブラック・タイディングス社」を推薦して招致委員会にお墨付きを与えたのは電通だ。ISLの流れをくむAMSに雇われているコンサルタントである。

 

JOCの幹部が民進党の追及に「裏金」でないと泣いて訴えたというが、限りなく黒に近いグレイであるのは間違いない。2億円を超す大金、どんな先かは知らないが電通が立派な会社といったので支払った。電通がいうので問題ない。子ども騙しも甚だしい。

 

①世界に向けて大嘘をついた安倍首相のアンダーコントロール発言
②費用をかけないオリンピックが売りだったが、コンペで当選した競技場の建築費がめちゃくちゃ高く、世論に押されやり直しとなった。当然ザハ・ハディド氏へは高額な違約金が支払われた?
③疑惑のエンブレム問題でやり直し、費用はどうなっている?
④新しい競技場に聖火台がない
⑤東京オリンピックは買収だったのではないかという疑惑?
⑥安上がりが売りだったはずだが、仮設会場の整備費や既存施設の改修費が、招致段階の723億円から約4倍の3000億円に、これって詐欺じゃん!

 

都知事は、猪瀬から舛添の黄金リレーだし、オリンピックは返上して、もう少しまともな国になろうよ。そして、その費用を、もっとまともなことに使おうよ。

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2015年

9月

02日

8.30活動報告[雨にも負けず安倍にも負けず]

3.11市民ネット深谷の活動といささか離れるのですが、私たちは「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万・全国100万人大行動」に参加しました。安倍政権が進める原発再稼働と、大多数の憲法学者が違憲だという戦争法案を成立させる目論見は、同根と思います。数々の世論調査が示していますが、多くの人たちは、この二つの暴走に対して反対や危惧を表明しています。今まで通り戦争をしない国でいられるのか、それとも戦争をする国にしてしまうのかの瀬戸際です。そんな思いから国会に向かいました。

深谷駅北口スタンディング

 国会行動に参加するにあたり、私たちは11時から深谷駅北口で戦争法案廃案スタンディングを行いました。直近になってツイッターやフェイスブックで案内したのですが、[雨にも負けず安倍にも負けず]17名の市民が集まってくれました。


国会行動

 当日都合のつくメンバー10人が、1150分の電車で東京に向かいました。スタンディングの流れでの移動でしたので、プラカードは持ったままです。乗客にも少しはアピールできたと思います。

 現地では混むことが予想されたので、東京駅でトイレタイムにしました。迷子にならないように目印として、「NO NUKES & WAR IS OVER」のプラカードを持っていたので、何人もの人から声をかけられました。「国会にはどう行くんですか?」中には途中までついてきた人もいました。私たちは、この日の成功を確信した次第です。


 地下鉄の霞ヶ関駅では日比谷公園出口へと進んだのですが、なんと階段が渋滞しています。日比谷公園の西幸門前交差点にある噴水広場で簡単な昼食を取りました。既にここでも抗議行動が始まっています。辺野古移設に反対する沖縄の人たちが、歌やスピーチで抗議してそれを多くの人たちが聴いています。


 今回、初めて参加した人もいたので経産省前テントを案内して国会に向かうことにしました。テント前では希望の牧場の吉澤さんと記念写真を撮っている人が何人かいて目につきます。交差点の反対側外務省の角でも抗議のスピーチが行われています。国会前は既に一杯とか聞こえてきます。そんなわけで、警官の規制をかいくぐりながら国会前公園の東側の歩道を北に向かいました。そうすると、なんと驚くべきことに国会前通りは開放されています。正確には決壊した、させたということでしょう。皇居のお堀の方にも人が見えます。そしてまず飛び込んできたのが創価学会の有志による公明党批判の街宣活動です。3色旗のもと戦争法案廃案をスピーチしています。少し先、
国会前の南庭園入り口付近に出ると、戦争反対を叫び続けている車からは人の密集度が高く子ども連れでもありましたので、前には簡単には進めなくなりました。しばらくその場所でコールしていたのですが、近くの太鼓の音がうるさく、私は歩道側から前の方に行ってみました。本当に様々な人たちが抗議しています。何人ぐらいいるでしょう。歩道も人で溢れかえっています。色とりどりのプラカード、老若男女、たくさんの白黒バルーンで浮かせたひときわ大きな「安倍やめろ」の垂れ幕が目を引きます。あちこちでアピールやシュプレヒコールが続いています。誰かがお祭りのようだといいましたが、「戦争法案廃案!ア・ベ・ハ・ヤ・メ・ロ」と同じ目的で参集してきた人々の熱気はすごく、この一帯が解放区になったようです。

私たちは、公園内に移動してしばし休憩です。園内も大勢の人たちがいて、今までなかったなあなんて感慨にふけりながらも、メインステージのスピーチを聴きに、国会正門方向に進むと、ここも人でごった返しています。ちょうどSEALDsの奥田さんのスピーチです。簡潔で分かりやすく、しかも若者らしい内容です。そして小気味よいコールが続きます。「どうでもいいなら総理は辞めろ!」「民主主義ってなんだ!」「これだ!」その奥田さんが、特別ゲストの坂本龍一さんを紹介すると「おお~」と歓声が上がりました。大変な盛り上がようです。遠くにいる私たちには、あまり聞き取れません。なにげに公園の柵の外に目をやると、国会に平行している道路も人が歩いています。そんなわけで、国会を一周することにしました。(子どもたちも大丈夫ということで)


公園を西門から出て清志郎通りを国会正門に向かいます。正門近くまで進むとやはり人が道路にあふれています。しかし警察の規制が行われていて排除し始めています。私たちは国会側に渡りグミ坂の方面に進むと、意外に簡単に一周できる感じがしました。反原連の抗議で有名なグミ坂歩道も大勢の人が抗議しています。そのまま国会側の歩道を進み首相官邸前の交差点を右折、この辺は閑散としていましたが、衆議院にはトイレを使う人でしょか、何人かが入って行きました。警官の誘導で更に進むと、衆議院そして参議院の議員会館前の歩道もたくさんの人たちが抗議していました。日枝神社方面へ下った辺りまで抗議の人がいます。今までこんな光景を見たことがありません。更に国会側歩道を進み永田町駅の交差点(国会図書館前交差点)まで行くと、そこから先には進めませんでした。しばし眺めていると、自民党本部の方まで人がいます。誘導通りに進むと最高裁判所方面と遠回りになるので、人波に逆らって国会図書館方面に向かいました。途中休憩を取り、憲政記念館前の信号を渡るとき三宅坂方面に目をやると、たくさんの人たちが内堀通り方面に歩いています。今日のデモの巨大さが分かるというものです。


どうにか憲政記念館までたどり着き、ほっと一息、最後は国会前通りに移動して全員で国会議事堂をバックに記念写真。まだまだ抗議は続いていますが、私たちはこの辺で[雨にも負けず安倍にも負けず]この日の抗議行動を終了にして、霞ヶ関駅に向かいました。日比谷公園の霞門方面からは抗議の声が止みません。日比谷公園、霞ヶ関官庁街、国会前通り、歩道、東西の公園内、グミ坂、国会裏と、私の感覚では主催者発表の12万人は妥当な人数と思いました。


実際に参加していると、見えないことの方が多く、後日、アップされている映像で確認しました。日比谷公園の霞門辺りなども想像以上の人たちが抗議していました。また、メインステージでは、政治家、学者、作家、弁護士、宗教者、映画監督、評論家、そしてSEALDsなど、バランス良く皆さん力のこもったスピーチが繰り広げられていました。飛び入りだったのか坂本龍一さんの登壇は盛り上がっていました。それから、私たちのグループSさんも関係していてこっちには合流できなかったのですが、自由の森学園有志(約200名)の歌による抗議には感動しました。「民衆の歌」などを堂々と歌っている映像は、既に何万回も再生されているようです。たいしたものです。


私たちは、子どもたちの未来をアベに委ねるわけにはいかないのです。なんせ憲法の解釈をねじ曲げて、何が何でも戦争法案を通すことが、アメリカへの約束なのでしょう。だから厚顔無恥にも突き進んでいるのだと思います。管官房長官は「誤解している」と言ったそうですが、誤解しているのはどちらなのでしょうか、SEALDsの奥田さんのスピーチではないですが、国民が法律を破れば逮捕されます。政治家が憲法破ればクーデターでしょう。そうなんです、安倍政権が進める戦争法案は、クーデターなみの暴挙なのです。(仁)

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2017年

8月

01日

書評「天井の葦」

書評「天上の葦」 太田 愛(著) 角川書店

 

作者の太田 愛さんは、テレビドラマ「相棒」などの脚本を手がけていて、「犯罪者」で本格的に小説デビューしたそうです。この「犯罪者」も読んだのですが、水俣病などにも通じるような企業犯罪をテーマにしています。また、「天上の葦」の主人公3人組が登場しており、今後シリーズ化されていくのでしょうか、楽しみです。

  

「天上の葦」について太田は、ダヴィンチのインタビューで「このところ急に世の中の空気が変わってきましたよね。特にメディアの世界では、政権政党から公平中立報道の要望書が出されたり、選挙前の政党に関する街頭インタビューがなくなったり。総務大臣がテレビ局に対して、電波停止を命じる可能性があると言及したこともありました。こういう状況は戦後ずっとなかったことで、確実に何か異変が起きている。これは今書かないと手遅れになるかもしれないと思いました」と語っています。

 

秘密保護法、安保関連法そして共謀罪と、強引な法制化が現政権下で続いています。しかも政権与党から修正を求める良識が失われているのが現状です。マスメディアに対しては、安倍政権や日本会議などに連なる勢力から信じられない攻撃が続いています。例えば毎日新聞の岸井成格(しげただ)記者に仕掛けられた個人攻撃など異様です。新聞の一面を使った意見広告として掲載されましたが、読売新聞や産経新聞などでは、既に社内でのブレーキが効かなくなっているのでしょう。恐ろしいことです。NHKのクローズアップ現代やテレビ朝日の報道ステーション、TBSのニュース23なども攻撃されました。

 

また、警察が大分の民主党関連の事務所に隠しカメラを仕掛けた事件やGPSを車に付けていた事件(違法)などが発覚して、社会から糾弾されていますが、時代は既に監視社会に入っているのです。ネタバレにならない程度に内容に言及します。

 

物語は、渋谷駅前スクランブル交差点で起きた、九六歳の老人正光秀雄の死から始まります。この模様はテレビで生中継されていました。当然テレビやSNSで話題は持ちきりになります。老人は、片手で空を指し亡くなったのです。この謎を探るようにある興信所(鑓水と修司)に依頼が入ります。同じ頃、停職中の警察官相馬に、復職を餌に警視庁公安部の前島から公安警察官の山波が失踪した件で、極秘捜査が命じられます。鑓水と修司、そして相馬が動き始めると、正光と山波には意外な接点が浮かび上がり、その背景には国家的な陰謀が透けてきます。

  

物語の中盤から鑓水・修司・相馬という色の濃いキャラクターたちと公安警察と駆け引きは激烈なものとなっていきます。公安は目的のためには手段を選びません。まさに共謀罪下の危惧がリアルに描かれているといえます。権力を手にしたものは、何でも出来てしまうのです。正義と常識が通じない世界です。上意下達の警察機構では、上位者の命令が絶対で、部下たちは駒として動くだけです。そこに良心など期待出来ないのです。終盤は、自分の命が尽きようとしている老人たち(彼らは戦争責任を自覚していて二度と繰り返させないと強く胸に秘めて生きてきた)の抵抗と鑓水たちが、公安警察を相手に繰り広げる闘いです。

 

小火のうちはまだどうにかなるが、大火に至ると燃え尽きるまで(破局を迎えるまで)火は消えないのです。この物語を通して語られます。

  

満州事変から敗戦に至る軍部と特高警察の暗躍を、その苦い経験から、二度と繰り返さない、繰り返させてはいけないという作者の思いが伝わります。朝日新聞のインタビューで太田は【(一般の人は)「監視されても別にやましいところはない」という感覚もあるでしょう。しかし、何が「やましい」かを決めるのは国民ではなく、かつての「治安(維持法)」と同じく国家であるということは、覚えておく必要があると思います。】と述べています。

 

「天上の葦」は、国家の意向を忖度した公安警察の犯罪を描いています。サスペンス小説ですので、主人公たちはどうにか勝つのですが、実際はそんなわけにはいきません。ここまでやるのかという公安警察の実態を一般市民はもっと知るべきだとういことを教えてくれる一冊です。(吉田)

 

2017年

8月

01日

鈴木悌介さんの講演を聴いて

715日(土)深谷市民文化会館小ホールにおいて、映画「日本と再生」の上映会および鈴木悌介さんの講演会と、永戸祐三さんとの対談がありました。主催は一般社団法人日本社会連帯機構熊谷北地区センターで、私たち3.11市民ネット深谷は、後援団体としてお手伝いしました。この中から、鈴木悌介さんの講演会の感想を述べたいと思います。

  

鈴木悌介さんは、鈴廣かまぼこの副社長で、小田原箱根商工会議所の会頭だそうです。経営者として脱原発と再生可能エネルギーの普及のため「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げ、代表理事として牽引しています。このような経営者がいることは頼もしいことですが、一般に広く知られているわけではありません。講演を聴いて目から鱗が落ちる思いでした。

 

まず、かまぼこの話です。私はかまぼこについて実際のところ疑っていました。あの白さや弾力について、何らかの添加物などが含まれているではないかということです。しかし含まれているのは天然塩だけだそうです。あの白さは井戸水に何回もさらすことによって出来るそうで、かまぼこは高タンパク、低脂肪、低カロリーの健康食品ということでした。

 

鈴廣は、箱根や小田原に行くと嫌になるほど目につくブランドメーカーですし、箱根駅伝のたすき渡しの場所としても馴染みがあります。国道1号線沿いに立て替えられた鈴廣の建物群を見ていると、漠然と儲かっているんだなあと思っていたのですが、なんと、東電から電気を買うのを止めたそうです。まず建物の工夫ですが、太陽光発電だけではなく、空調は井戸水を利用、照明は太陽光による集光、レストランは昔の太陽湯沸かしの仕組みなどを駆使しているのだといいます。内装材なども地元材を使用しています。それでは、足りない電気はどのように調達しているかというと、地元の湘南電力から買っているそうです。

 

そこには小田原箱根エネルギーコンソーシアムという電気の地産地消の仕組みがあります。というか、そのような仕組みを作り上げたのだと思います。まず、小田原を中心とした地元企業が出資して地域のエネルギー会社「ほうとくエネルギー」を設立、さらに多くの市民々に出資(110万円)を募り、現在1.2メガの太陽光発電所が稼働しています。この電力は東電には売らないで、同じく設立した湘南電力に売ります。この電力会社には、湘南ベルマーレなども出資していて地域活動などに力を入れているそうです。地元、地域が一体となって、地域経済も活性化させる仕組みを作り上げてきたということです。

  

こんな仕組みが埼玉県北部でも出来ないものだろかと思います。まず、地域発電会社と地域電力会社を設立します。地域電力会社は一般の太陽発電も買い電気の販売をします。この電力会社から地元企業や一般家庭が電気を買い電気の地産地消を実現します。新たな事業の創設ですから地元の雇用や経済が活性化します。地元企業や一般家庭は地域電力会社から電気を買うことでコスト削減になります。この電気代の中に地域文化活性化事業費を含めた構成にすると、地域文化の活性化に繋がります。鍵は電気の需要と供給のバランスと安定供給です。小田原で出来て深谷で出来ないことは無いと思った次第です。(吉田)

2017年

3月

22日

映画「太陽の蓋」を見て

フクイチの原発事故から6年、未だに原因はわかっていませんし、誰も責任を取っていません。わかっていることは、フクイチの周辺と北西方向に高レベルの放射能汚染地帯が広がり避難指示区域となっていること、この区域を中心に原発避難者が約10万人にのぼっていること、事故は収束してなく現在でも放射能は漏れているということです。最近視察したという小島深谷市長が、廃炉作業に6000人が従事しており何も終わっていないと述べられましたが、まさにその通りです。(小島市長は3月11日の第2回目14時からの上映に来てくださいました。)

この映画を見てハッとさせられたのは、記憶は時の経過とともに薄れてしまうということです。311から大きな地震が続き、計画停電も行われていました。映画の中で何回か突然警報がなり大きな揺れが来ます。既に忘れているのです。当時がリアルに甦ってきました。そして、政府の対応の歯がゆさ。この映画は、まさにそのときの官邸の様子を描いていて、その混乱ぶりがよくわかります。当時東電本店詰めだったという新聞記者ご夫妻も来場され、取り上げられていない部分もあるが、基本的には描かれている内容はその通りということでした。


映画は新聞記者を中心に描かれます。それを補完する福島の家族の物語は、原発事故に翻弄される福島の人々の姿です。フクイチで働く息子、心配する母親、状況を掴めぬまま避難させられる家族、象徴的なシーンがあります。大きな体育館に避難している大勢の人、不安な視線が入り口に向かいます。防護服に身を包んだ人たちがガイガーカウンターを持ち、この避難所に入ってきたのです。言葉もない短い映像ですが、最初の避難所から移転させられている体育館ですが、実は人間が住めるような場所でない高線量地域であることを物語っています。映画ではスピーディのことは触れられていませんでしたが、情報が伝わらない人たちは、高線量地域に向かって避難させられていたのです。この家族は被害者として描かれますが、原子力発電所を受け入れているという事実は消えません。一人フクイチに勤める息子が責任を感じているのですが。こと原子力発電所(核発電所)に関しては、こんな危険な物とは知らなかったでは済まされないのです。

官邸は、原発事故の掌握やその対策を検討し的確な指示を出さなくてはなりません。しかしながら原子力発電の過酷事故に対する専門家の知識が全く役立たないのです。実は何もわかっていなかったということです。原子力委員会の委員長、安全委員会の委員長、東電のフェローなど、まるで漫画です。菅総理が東電本店に乗り込むシーンがありますが、東電本店では現場とリアルタイムで繋がっていて愕然としますが、東電本店とて適切な対応は出来ていなかったと思います。なんと1号機、3号機の爆発は、官邸では東電本店や現場からの連絡でなくテレビで知ることになります。危機管理態勢の構築が出来ていなかった証左でもあります。


主人公の官邸詰め記者は、原発のことは素人です。原発の危険性を訴えるべく新聞社を辞めた先輩にコンタクトを取ります。彼の話す内容は、全電源喪失からフクイチが辿っている危機的状況をトレースしています。最悪の場合は、東京まで避難しなくてはならないような事故であり、現在、幸運にもそうなっていないだけのことです。


1号機から3号機は全電源喪失から早い段階でメルトダウンしていました。関東地方まで含めて広範囲に放射能汚染をもたらしているのは、2号機から放出された放射能で、停止中だった4号機の使用済み核燃料プールが倒壊などで水が抜けてしまったら、核燃料の暴走が始まり手が付けられなくなります。そうすると日本列島の半分は人間が住めなくなる可能性が出てきます。東電詰めだった新聞記者は、4号機のことが一番心配だったそうです。果たしてこの悪夢は杞憂だったのか。そんなことはないと思います。

 

今回のフクイチの過酷事故でわかったことは、人類は「核」発電を完全には制御できないということです。 人間もっと謙虚になりたいものです。

                                      (吉田)

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2016年

5月

23日

オリンピックと汚染水

安倍首相のアンダーコントロール発言、オリンピック招致での有名なフレーズだが、奇異に思った人も多いに違いない。今、このなぞを解いてくれる疑惑が浮上している。「スポーツと金」の問題がより大きいのだが、脱原発派の私たちとしても看過できない。
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このところ反社勢力排除で劣勢になっているその筋の方々。昔はみかじめ料なる金員を徴収して、いざというときに面倒を見ることで、裏の顔役として多くの町に君臨していた。旦那衆は必要悪と思いつつも利用していた。いざこざの成果報酬は結構な額に上り、その筋の方々も羽振りが良かった。

あるとき、大きな工事を巡り劣勢に立たされているとわかった大店が、ダーティーな実力者に、とある便利屋を通じて、背に腹は代えられないとばかりに大金を使いお願いした。その甲斐あって工事を勝ち取ることができた。めでたしめでたし、一件落着。ところが、とんだところから横やりが入った。その実力者は、別件で不正な入札の口止め工作をしていたことがバレてしまい、他国のお奉行様がこっちの工事まで捜査を始めた。賄賂だと追及された大店は、正当な約定に基づく成功報酬だと白を切っている。
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なんか、こんな構図が浮かび上がる。

2013年9月ブエノスアイレスで、わが安倍首相は、「福島の状況はコントロールされおり、安全だ」と世界に向かって大嘘をついた。私は、なんでことさら福島のことを持ち出したのか不思議に思っていた。今回、オリンピック招致委員会が2億3千万円といわれる大金をブラック・タイディングス社(ペーパーカンパニー)に支払っていたことが、国会で明らかになって納得した次第である。ちなみに「タイディングス」はヒンドゥー語で、資金洗浄の意味とか。「黒い資金洗浄」しゃれにもならない。

 

オリンピックの開催に大きな影響力を持つ国際陸連、直前に開催された世界陸上モスクワ大会は、マドリード、イスタンブール、東京の招致活動が佳境に入った大会でもあったと思う。その時まで、東京開催は劣勢だったという。理由は、福島の原発事故と汚染水の問題だった。そう、このときまで国際的には、福島原発事故でオリンピックの東京開催には黄色信号が付いていたのだ。このことを指摘した日本のマスコミはあまりなかった気がする。これを挽回すべく大金を使った先が、国際陸連を長年牛耳っていた、セネガルのディアク親子というわけだ。なんせ彼に頼めばアフリカ票は手に入る。そして、わが安倍首相のアンダーコントロール発言となったわけである。

 

国際陸連元会長のラミン・ディアクは、2020年のオリンピックが東京に決まった後に退任したが、ロシア陸連によるドーピングを見逃し工作て賄賂を受け取っていたとされ、汚職と資金洗浄の疑いで逮捕された。息子のパパ・マサタ・ディアクは、インターポールが指名手配している。

 

では何故招致委員会のコンサルタント料にフランス当局が目を付けたのか。女子マラソンのリリア・ジョブホアに係るドーピングもみ消し口座が同じだったからだ。この口座の主がシンガポール人のイアン・タン氏(パパ・マサタ・ディアクと関係の深い)であった。すでの招致委員会から支払われた9,500万円がブランドの高級時計に化け賄賂として使われたとの指摘もある。このイアン・タン氏はスイスのAMSという企業に雇われている。このAMSの前身ともいえるのがISLというコンサルタント会社だ。スポーツイベントは金になると、アディダスと電通が作った会社だ。この会社は倒産して電通は身を引いたとされているが、「ブラック・タイディングス社」を推薦して招致委員会にお墨付きを与えたのは電通だ。ISLの流れをくむAMSに雇われているコンサルタントである。

 

JOCの幹部が民進党の追及に「裏金」でないと泣いて訴えたというが、限りなく黒に近いグレイであるのは間違いない。2億円を超す大金、どんな先かは知らないが電通が立派な会社といったので支払った。電通がいうので問題ない。子ども騙しも甚だしい。

 

①世界に向けて大嘘をついた安倍首相のアンダーコントロール発言
②費用をかけないオリンピックが売りだったが、コンペで当選した競技場の建築費がめちゃくちゃ高く、世論に押されやり直しとなった。当然ザハ・ハディド氏へは高額な違約金が支払われた?
③疑惑のエンブレム問題でやり直し、費用はどうなっている?
④新しい競技場に聖火台がない
⑤東京オリンピックは買収だったのではないかという疑惑?
⑥安上がりが売りだったはずだが、仮設会場の整備費や既存施設の改修費が、招致段階の723億円から約4倍の3000億円に、これって詐欺じゃん!

 

都知事は、猪瀬から舛添の黄金リレーだし、オリンピックは返上して、もう少しまともな国になろうよ。そして、その費用を、もっとまともなことに使おうよ。

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2015年

9月

02日

8.30活動報告[雨にも負けず安倍にも負けず]

3.11市民ネット深谷の活動といささか離れるのですが、私たちは「戦争法案廃案!安倍政権退陣!8.30国会10万・全国100万人大行動」に参加しました。安倍政権が進める原発再稼働と、大多数の憲法学者が違憲だという戦争法案を成立させる目論見は、同根と思います。数々の世論調査が示していますが、多くの人たちは、この二つの暴走に対して反対や危惧を表明しています。今まで通り戦争をしない国でいられるのか、それとも戦争をする国にしてしまうのかの瀬戸際です。そんな思いから国会に向かいました。

深谷駅北口スタンディング

 国会行動に参加するにあたり、私たちは11時から深谷駅北口で戦争法案廃案スタンディングを行いました。直近になってツイッターやフェイスブックで案内したのですが、[雨にも負けず安倍にも負けず]17名の市民が集まってくれました。


国会行動

 当日都合のつくメンバー10人が、1150分の電車で東京に向かいました。スタンディングの流れでの移動でしたので、プラカードは持ったままです。乗客にも少しはアピールできたと思います。

 現地では混むことが予想されたので、東京駅でトイレタイムにしました。迷子にならないように目印として、「NO NUKES & WAR IS OVER」のプラカードを持っていたので、何人もの人から声をかけられました。「国会にはどう行くんですか?」中には途中までついてきた人もいました。私たちは、この日の成功を確信した次第です。


 地下鉄の霞ヶ関駅では日比谷公園出口へと進んだのですが、なんと階段が渋滞しています。日比谷公園の西幸門前交差点にある噴水広場で簡単な昼食を取りました。既にここでも抗議行動が始まっています。辺野古移設に反対する沖縄の人たちが、歌やスピーチで抗議してそれを多くの人たちが聴いています。


 今回、初めて参加した人もいたので経産省前テントを案内して国会に向かうことにしました。テント前では希望の牧場の吉澤さんと記念写真を撮っている人が何人かいて目につきます。交差点の反対側外務省の角でも抗議のスピーチが行われています。国会前は既に一杯とか聞こえてきます。そんなわけで、警官の規制をかいくぐりながら国会前公園の東側の歩道を北に向かいました。そうすると、なんと驚くべきことに国会前通りは開放されています。正確には決壊した、させたということでしょう。皇居のお堀の方にも人が見えます。そしてまず飛び込んできたのが創価学会の有志による公明党批判の街宣活動です。3色旗のもと戦争法案廃案をスピーチしています。少し先、
国会前の南庭園入り口付近に出ると、戦争反対を叫び続けている車からは人の密集度が高く子ども連れでもありましたので、前には簡単には進めなくなりました。しばらくその場所でコールしていたのですが、近くの太鼓の音がうるさく、私は歩道側から前の方に行ってみました。本当に様々な人たちが抗議しています。何人ぐらいいるでしょう。歩道も人で溢れかえっています。色とりどりのプラカード、老若男女、たくさんの白黒バルーンで浮かせたひときわ大きな「安倍やめろ」の垂れ幕が目を引きます。あちこちでアピールやシュプレヒコールが続いています。誰かがお祭りのようだといいましたが、「戦争法案廃案!ア・ベ・ハ・ヤ・メ・ロ」と同じ目的で参集してきた人々の熱気はすごく、この一帯が解放区になったようです。

私たちは、公園内に移動してしばし休憩です。園内も大勢の人たちがいて、今までなかったなあなんて感慨にふけりながらも、メインステージのスピーチを聴きに、国会正門方向に進むと、ここも人でごった返しています。ちょうどSEALDsの奥田さんのスピーチです。簡潔で分かりやすく、しかも若者らしい内容です。そして小気味よいコールが続きます。「どうでもいいなら総理は辞めろ!」「民主主義ってなんだ!」「これだ!」その奥田さんが、特別ゲストの坂本龍一さんを紹介すると「おお~」と歓声が上がりました。大変な盛り上がようです。遠くにいる私たちには、あまり聞き取れません。なにげに公園の柵の外に目をやると、国会に平行している道路も人が歩いています。そんなわけで、国会を一周することにしました。(子どもたちも大丈夫ということで)


公園を西門から出て清志郎通りを国会正門に向かいます。正門近くまで進むとやはり人が道路にあふれています。しかし警察の規制が行われていて排除し始めています。私たちは国会側に渡りグミ坂の方面に進むと、意外に簡単に一周できる感じがしました。反原連の抗議で有名なグミ坂歩道も大勢の人が抗議しています。そのまま国会側の歩道を進み首相官邸前の交差点を右折、この辺は閑散としていましたが、衆議院にはトイレを使う人でしょか、何人かが入って行きました。警官の誘導で更に進むと、衆議院そして参議院の議員会館前の歩道もたくさんの人たちが抗議していました。日枝神社方面へ下った辺りまで抗議の人がいます。今までこんな光景を見たことがありません。更に国会側歩道を進み永田町駅の交差点(国会図書館前交差点)まで行くと、そこから先には進めませんでした。しばし眺めていると、自民党本部の方まで人がいます。誘導通りに進むと最高裁判所方面と遠回りになるので、人波に逆らって国会図書館方面に向かいました。途中休憩を取り、憲政記念館前の信号を渡るとき三宅坂方面に目をやると、たくさんの人たちが内堀通り方面に歩いています。今日のデモの巨大さが分かるというものです。


どうにか憲政記念館までたどり着き、ほっと一息、最後は国会前通りに移動して全員で国会議事堂をバックに記念写真。まだまだ抗議は続いていますが、私たちはこの辺で[雨にも負けず安倍にも負けず]この日の抗議行動を終了にして、霞ヶ関駅に向かいました。日比谷公園の霞門方面からは抗議の声が止みません。日比谷公園、霞ヶ関官庁街、国会前通り、歩道、東西の公園内、グミ坂、国会裏と、私の感覚では主催者発表の12万人は妥当な人数と思いました。


実際に参加していると、見えないことの方が多く、後日、アップされている映像で確認しました。日比谷公園の霞門辺りなども想像以上の人たちが抗議していました。また、メインステージでは、政治家、学者、作家、弁護士、宗教者、映画監督、評論家、そしてSEALDsなど、バランス良く皆さん力のこもったスピーチが繰り広げられていました。飛び入りだったのか坂本龍一さんの登壇は盛り上がっていました。それから、私たちのグループSさんも関係していてこっちには合流できなかったのですが、自由の森学園有志(約200名)の歌による抗議には感動しました。「民衆の歌」などを堂々と歌っている映像は、既に何万回も再生されているようです。たいしたものです。


私たちは、子どもたちの未来をアベに委ねるわけにはいかないのです。なんせ憲法の解釈をねじ曲げて、何が何でも戦争法案を通すことが、アメリカへの約束なのでしょう。だから厚顔無恥にも突き進んでいるのだと思います。管官房長官は「誤解している」と言ったそうですが、誤解しているのはどちらなのでしょうか、SEALDsの奥田さんのスピーチではないですが、国民が法律を破れば逮捕されます。政治家が憲法破ればクーデターでしょう。そうなんです、安倍政権が進める戦争法案は、クーデターなみの暴挙なのです。(仁)

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